制服を着て、集団化することの価値

AKB48のコンセプトは、会いに行けるアイドルらしい。AKB専用のステージがあり、制服を着た女の子が集団で、歌やダンスをしたり、握手できたりするようだ。今となっては、CDの売り上げやテレビ出演など、活躍が目立っており、国民的に認知されているアイドルである。

しかしながら、これといって、メンバーのルックスや歌やダンスが極めて優れているということは感じないのだけれど、不思議と魅力的に見えるという不思議がある。

どうして魅力的に見えるのか。

理由は、制服と集団化が、個人を本来以上に魅力的に見せる効果があるからだと考える。制服を来て、集団化すると、個人が埋もれやすくなる。同じ制服を着て、集団化すた状況で、各自メンバーは個性を出して目立つために、表情やキャラなどので勝負しなければならない。結果として、個性的でエネルギッシュな女の子が、集団として活動しているその状況や個人のストーリーに魅力を感じるのであろう。



制服と集団というと、甲子園球児を連想する。球児は、普通の高校生であるのだが、夏になると全国的に注目を浴びる存在になる。おそらく、AKBのプロデューサーは、甲子園からヒントを得たのではないかと考える。

個性を目立出せるためには、制服や集団といった、一見個性が埋もれそうな状況に置かれて、その中で創意工夫することで可能になると考える。

逆に、制服が無く、集団でもないような、自由な状況は、個性を出しやすいが、同時に目立ちにくくなるのだろう。